中川治療室のブログ

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慢性的な腰痛 

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2016年08月5日

患者

女性 50代  大阪市都島区在住

 

来院

平成28年3月

 

症状の特徴と経過

慢性的な腰痛

 

20歳のころ、仕事がら子供を抱っこすることが多く年に1~2回 ぎっくり腰になっていた。

しばらくぎっくり腰ほどの腰痛は起こしてないが、慢性的な腰痛に悩まされている。

 

今まで整形外科、整骨院、カイロ、鍼灸院と通院したが あまり効果が長持ちせず

痛いのをだましながら生活をしていました。

 

「1年前のレントゲンでL4,5間が狭くなっていて、ヘルニアの疑い」と診断されました。

 

今回は、今までは我慢できた腰痛が 日常生活でも痛みが酷くなってきたため、恐くなりお友達に相談した所

当院を紹介での来院です。

 

他の症状

肩こり

 

既往歴

不整脈、高脂血症、高血圧 現在、薬を服用中

 

治療の内容と経過

常に痛みを感じ、特に腰の中央部にいつも痛みがある状態。

腰を反る動作で痛みが増悪する。

左の股関節が硬く左大腿部前面と左下腿部後面に強い筋肉の緊張がある。

左の股関節を屈曲・外転してもらうと 床にはまったくつかない状態。

右の肩が硬く、上腕三頭筋に筋肉の緊張がある。 肩の凝りも右肩が強い

仰臥位でバンザイをしてもらうと、明らかに右肩が硬くて床につかない状態。

 

常に左の足が重たい感じとむくみが強いのと 右腕がだるくて何かするたびに肩を回しているとのこと。

 

そこで、左右の違いが大きい、左の股関節を調節して、寝た状態でバンザイをしてもらうと

先ほどは床にもつかなかった上腕がべたりとつく。

肩をさわると、筋肉の緊張がなくなっていました。

 

そのまま、反対側の右の股関節を調節して 一度立っていただき 腰を反ってもらいました。

腰を反る時の痛みが10→4に減っていました。

 

もう一度 寝てもらい右の肩を調節して、約5分 休んでもらいました。

 

再度 立っていただき 腰を反ってもらうと ほぼ痛みが無くなっていました。

 

30年前からの腰痛でも、しっかりと原因に対して施術をすると

計 7回で 治癒となりました。

 

考察

今回の慢性的な腰痛の原因は、右肩関節の硬さと 左股関節の硬さがあり

左右のバランスが悪くなった結果 腰に負担がかかり 腰痛とういう症状が出続けていました。

 

巷では、腰痛は腰椎の動きが悪くなって起こるとか筋肉が硬くなって起こるなど 言われているが

それらは 結果であって原因ではない。

 

先ほども述べたが、原因は左右の身体のアンバランスである。

なにもない状態=左右対称である このことは、今の現代医学においてはまだまだ理解されていないが

必ずこの考え方が必要になるであろう。

 

 

 

 

坐骨神経痛

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2016年08月4日

患者

女性 20代   大阪市中央区在住

来院

平成28年6月

症状の特徴と経過

7日前、仕事で患者さんを抱えた際に腰に違和感があった。

翌日、朝起きた時点では問題はなかったが、日中の仕事中に椅子から立とうとした瞬間に左足に痛みが走った。

その翌日の朝に、痛みで目が覚め、整形外科を受診しレントゲン撮影をした結果 骨には異常なく

『 坐骨神経痛 』と診断される。

ロキソニンと胃薬を処方され、飲むも痛みが増してくる状態で、当院へ来る前には車いすで病院に通院していた。

その後、当院のホームページを見つけ来院。

寝る姿勢で膝を伸ばす際、腰を左に捻る際、座っている姿勢で常に左のお尻から太もも、ふくらはぎに痛みが強い。

前屈すると足にビリビリとした電気が走る状態。

同時に治療をした症状

首こりと肩こり

治療の内容と経過

当院では必ず、その痛みがなぜ起こっているのか?を必ず見つけ出します。

左に症状が強いが、原因が左にあるとは限らない。

検査をしてみると、左肩と右股関節が硬くなっていた。

まず検査で左右の差が大きかった右の股関節を調節しました。

確認で、膝を伸ばしてもらうと、伸ばす時に腰に痛みが走っていたのが軽くなっていました。

すぐに右の膝を調節すると、違和感が残るものの、痛みが無くなっていました。

次に左の肩を調節しました。

膝を伸ばしても痛みが無くなり、その状態で約5分ほど 休んでもらいました。

その後、立ち上がってもらいました。

いつもは立ち上がる時に痛みが出るが、治療後は出ませんでした。

次に、上体を前屈してもらうと ビリビリと電気が走るのが10→5に減っていました。

伏臥位で寝てもらい、左の膝の硬さを調節しました。

確認で、再度 上体を前屈してもらうと 5→2に激減しました。

計4回で、日常生活、仕事にも支障なく治癒となりました。

考察

聞き手は右手であるが、患者さんを起こす際はよく左手を使っているとのこと。

カバンも左肩にかけることが多く、左右の肩のバランスが悪くなっていた。

右の股関節が硬くなっていたのは、立ち座りで右に傾きながらという癖を持っていた。

それらの何気ない動作の繰り返しが、身体のバランスを悪くした結果が坐骨神経痛という症状を生んでしまった。

よく聞くのが、筋力が低下しているとか 臀部の筋肉が硬くなっているとかだがそれらは結果であって原因ではない

原因のほとんどは日常生活の中に隠れている。

その原因をいかに見つけ、治療できるかが早期の治癒に繋がる症例であった。

腰椎椎間板ヘルニア(右腰の痛み・右足のしびれ)

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2016年08月3日

患者

男性  O様  30代  大阪市住之江区 

 

来院

平成28年5月

 

症状の特徴と経過

平成27年12月、急に右足に力が入らなくなり その夜から、右腰、右足全体に痛みとしびれが出現。 

きっかけに心当たりはなし。

翌日に整形外科に受診し、MRIを受ける。 「L2,3 L4,5の腰椎椎間板ヘルニア」と診断される。

病院にて電気治療・ブロック注射・痛み止めの薬(ロキソニン・リリカ)を処方される。

薬を飲むと痛みがましになるが、薬がきれると痛みが出るため1日/4回 痛み止めを飲みながら仕事をしていた。

夜は寝る前に必ず薬を飲まないと、痛みで寝れない状態。

当院へ初めて来院した時は、上体を左右に回す、前傾、腰を反らす動作をすると 右腰の痛みと右足しびれが増悪する状態。

恐くて体を動かすことができず、全身の筋肉が硬くなっていました。

この状態が当院へ来院するまで続いてるので、最近は手術も考えているが、最後の望みをもっての来院です。

 

同時に治療をした症状

なし

 

治療の内容と経過

この患者さんの最初に着目したのは症状ではなく、『身体のゆがみ』である。

左肩が下がり・左骨盤が上がり・上体が左側に傾いている状態です。

症状がある身体を見てみると、やはり『身体がゆがんでいる』ということ。

検査をすると左肩が硬く、左股関節が硬くなっていた。

やはり、ここでも気づかされるのが、症状が出ている場所と、ホントに治療をしなければいけない場所が違うということ。

 

まず、左右の差が大きかった左股関節の調節をすると、上向きで寝ていてもズキズキしていた痛みが

10→3に激減

 

しびれが残っているので、左の肩を調節するとジンジンする感じに変化が出てきたので、同時に左の肘を調節するとしびれが10→4となる。

 

そのままの状態で約5分寝てもらい、動きの確認をする。

 

上体を回すとスムーズに回すことが出来るようになる。

上体を前傾すると腰にツッパリ感はあるものの、痛みがない。

腰を反らすと、若干ジンジンするものの、最初のような恐さはない状態となる。

 

計 8回の治療で仕事も趣味である野球も出来まで回復する。

 

考察

約6か月間 症状が消えずいたのは、症状とは反対側の左肩・左股関節の硬さがあり 

身体 全体のバランスを崩していた結果 腰に負担がかかり続け、腰部椎間板がその負担に耐え切れず

出てしまった。

問題は腰にはなく、腰に負担をかけていた『身体のゆがみ』である。

そのゆがみを整えることで、こうも簡単に症状がなくなることは数多く経験する症例である。

 

 

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