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腰部椎間板ヘルニアと同じ症状を引き起こす疾患をご紹介します【大阪のヘルニア専門整体】

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2017年05月27日

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腰部椎間板ヘルニアと同じ症状を引き起こす疾患をご紹介します。

 

今回は椎間板ヘルニアと同じ症状を引き起こす疾患をまとめてみますが、その前に腰部椎間板ヘルニアが引き起こす症状の特徴をお伝えします。

 

【椎間板ヘルニアの特徴的な症状】

 

腰椎椎間板ヘルニアは腰椎と腰椎の間の椎間板の中央にある髄核がその周囲に線維輪を突き破って飛び出したものを椎間板ヘルニアといいます。

 

どの部位の椎間板が飛び出たかによって、症状が異なります。

 

今の症状が出ている場所を注目して確認してください。

 

<腰椎の第1と第2の椎間板ヘルニア>

この部位のヘルニアは珍しく、発症すると腰の上部に痛みやしびれがでますが、下肢の痛みも強く、それも両方の足に疼痛が生じることが多くあります。

 

<腰椎の第2と第3の椎間板ヘルニア>

足のつけ根(鼡径部)に痛みがしびれが出ることが多いです。

 

<腰椎の第3と第4の椎間板ヘルニア>

太もも(大腿部)の前に痛みやしびれ、だるさが出ることが多いです。

 

<腰椎の第4と第5の椎間板ヘルニア>

腰痛・足のしびれの中で圧倒的に多いのがこの部分のヘルニアです。

背骨(脊椎)は下に行くほど重力がかかるので、負担が最も大きくなります。

 

その上、腰を曲げたり捻ったりするとこの部分に圧力が集中するため、体の構造上それに耐える構造をしています。

 

ですが、その耐える構造が破壊されるほどの負担が続くと、症状としてはお尻から太もも、膝裏やすねの外側、ふくらはぎや足首にかけての痛みとしびれが起こります。

 

<腰椎の第5と仙椎の第1の椎間板ヘルニア>

お尻の中心、太ももの裏、ふくらはぎ、かかとから足の裏、足の小指側に痛みとしびれが起こります。

つま先立ちが出来にくくなったりもします。

 

腰椎椎間板ヘルニアと一言でいっても、場所によって症状が変化しますし、何カ所か同時にヘルニアが起こる場合があります。

 

 

<ヘルニアが出ている場所に限らず、よく訴えられる症状>

・立っている方がましで、座ると痛みが悪化する。

・立ち始めは痛いが歩いていると比較的、痛みがましになる。

・靴下やズボンを履く動作。体を前かがみにすると痛みが悪化する。

・腰を反らすのは痛くない。

※これらの症状が出ている場合は、椎間板ヘルニアの可能性があります。

 

 

<坐骨神経痛とは?>

腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が何らかの原因によって圧迫・刺激されることであらわれる腰痛や、足の痛みや痺れなどの症状を坐骨神経痛と呼びます。

そして、坐骨神経痛を引き起こす疾患は、椎間板ヘルニアの他にも下記のようなものがあります。

 

1:脊柱管狭窄症

「脊柱管狭窄症」の画像検索結果

 年齢が若い場合は、腰部椎間板ヘルニアが多いのですが、背骨(脊柱)の変形、及び靭帯の肥厚によるものなので、60代以降では割合が多くなります。

 

腰から足まで痛みや痺れが現れます。

 

その特徴は、歩くと痛みや痺れが悪化することで、座って体を前かがみにして休むとすぐに痛みが軽快して、また歩けるようになります。(間欠性跛行)

「間欠性跛行」の画像検索結果

悪化すると立っているだけで痛みや痺れがでるようになります。

 

座っているとあまり痛みや痺れはでませんが、この疾患が進行するとつねに足に痺れを感じるようにもなります。

 

 さらに症状が進行すると、膀胱直腸障害といって排尿排便のコントロールが難しくなってしまうことがあります。

 

2:腰椎すべり症

「すべり症」の画像検索結果

 本来ならきちんと積み重ねられた状態になっている脊椎(脊柱)が下の骨に対して上の骨が前方にすべってズレてしまったような状態を前方すべり。そして、後方にすべってズレる後方すべりの人もいますが割合は少ないです。

 

 腰椎の上の骨と下の骨がずれてしまった事により、脊柱管が狭くなってしまい、脊柱管狭窄症と同じような状態になり、間欠性跛行が出る事が多いのが特徴です。

 また、安静時にはあまり症状が出ず、立ったり・長時間歩いたりすると腰痛や足の痺れが出てくるため、「脊柱管狭窄症」と診断されることもあります。

 

3:梨状筋症候群

「梨状筋症候群痛む場所」の画像検索結果

 梨状筋とはお尻の奥にある筋肉で、お尻を横切るようにつています。

この梨状筋が筋肉が硬くなり、坐骨神経を圧迫することで痛みや痺れを引き起こすことを「梨状筋症候群」と言います。

 

背骨の所ではなく、お尻の奥で神経に触れているというのが大きな特徴です。

 

 筋肉なので、レントゲンやMRIには写りません。

レントゲンやMRIを撮っても問題がみられないと、医師から「骨には異常がないですね。これは坐骨神経痛ですね」なんて言われがちですが、この梨状筋症候群がその原因の少なからぬ割合を占めていると考えられます。

 

 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と一緒に起こりやすいのが特徴です。

 

 また、MRIをとって椎間板ヘルニアと診断され手術をしたにも関わらず、治らなかったという人の場合、痛みの本当の原因はこの梨状筋症候群である可能性があります。

 

MRIを撮れば、成人の7割の椎間板にヘルニアはみられるといわれており、椎間板ヘルニア自体が痛みや痺れの原因であると安易に考えるべきではありません。


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№5.腰部椎間板ヘルニアの手術法について

https://nakagawa-chiryo.com/archives/4517

 

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№4・腰部椎間板ヘルニアの手術法について 【大阪四ツ橋・心斎橋の整体 中川治療室】

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2017年05月23日

Contents

腰部椎間板ヘルニアの手術法について:最後までお読みください。

 

腰椎椎間板ヘルニアは当然のことながら腫瘍とは違いますので、検査で見つかった段階で急いで手術しないといけない、といことは非常に稀です。

 

そして、椎間板ヘルニア自体は本来、飛び出た椎間板の髄核は血液中のマクロファージと言わる貪食細胞に食べられる事で自然と消えてしまいす。

 

簡単に言うと、ヘルニアになった部分はある程度の期間が経つと、自分の体に吸収され、自然とヘルニアは小さくなって治っていきます。

 

ただし、手術をしなければならないときがあります。

 

それは、椎間板ヘルニアによって直腸膀胱障害を引き起こしている時です。直腸膀胱障害とは尿閉といっておしっこが出なくなったり、尿失禁・便失禁や排便障害(便が出なくなったり)が起こる場合は手術が第一選択肢となります。

 

それ以外にも、手術の対象となるものがあります。

 

それは、高度な運動神経麻痺を起している場合です。

 

つまり、足に力が入らなくなって、歩けない・立てない・座れないなどの運動麻痺を伴っている場合は手術適応となります。

 

腰部椎間板ヘルニアの手術方法で代表的なものは以下の通りです。

※手術費用は保険適応の場合と、自費の場合があり病院によっても違いがありますので参考程度として載せておきます。

 

1:LOVE法(ラブ法)

 

 LOVE法は、椎間板ヘルニアの手術としては最も一般的なもので、

腰部の皮膚を5cmほど縦に切開して椎間板ヘルニアを切除する方法です。

 

医師が直接肉眼で問題となっているヘルニアを切除して神経の圧迫を取り除くので安全、確実度が高い手術方法です。

 

全身麻酔で行われ、良好な視野を得るために骨の一部を削る場合もあります。

 

術後2~4日で歩行を開始し10日から14日ほどで退院になります。

 

費用はいずれも健康保険が適用され、一定額の自己負担で手術を受けることができます。

ラブ法の手術費用は、ヘルニア切除の手技料だけで約24万円。

健康保険が使えるので、3割負担の人なら約7万円。

 

このほかに検査や入院の費用がかかるため、おおむね10万円程度の自己負担となります。

 

最近では従来のLove法よりも身体への負担が少ない、顕微鏡視下椎間板ヘルニア切除術(Micro<マイクロ> Love法)も行われるようになってきました。

 

Micro‐love法も保険適応なので一定額の自己負担で手術を受けることができます。

 

2:内視鏡下腰椎椎間板摘出術(MED)

 

内視鏡を入れて皮膚や筋肉を切開してヘルニアを起こしている椎間板の髄核を除去します。

 

切開部位はlove法・micro―love法より更に小さく約15ミリ程度で済みますが、専用の機器を使い、また高度な技術を要するため、手術が出来る医師や医療機関が限られます。

 

入院期間は約1週間と短く、仕事やスポーツなど早期に復帰しないといけない場合には選択肢の一つになる手術です。

 

健康保険適応となり総額は約30万円。自己負担額は3割負担で約9万円前後です。

 

3:顕微鏡下椎間板ヘルニア摘出術(MD法)

 

顕微鏡で見ながら皮膚や筋肉を切開してヘルニアを起こしている椎間板の髄核を除去します。

 

顕微鏡を見ながらの手術なので医師の技術と熟練が必要となります。

love法を肉眼ではなく顕微鏡を見ながら行う手術と考えていいです。

 

全身麻酔で障害部位を3~5センチ程度切開します。

歩行開始は術後2~3日、入院期間は1~2週間くらい必要です。

 

健康保険適応で、自己負担額は10~15万円。

 

厳密にはもう少し種類がありますが、上記が代表的な椎間板ヘルニアの手術方法です。

 

更に、椎間板ヘルニアの手術といっても色々あります。

 

4:椎間板ヘルニアのレーザー治療(PLDD)

 

椎間板の中にある髄核に刺したレーザーファイバーからレーザーを照射して髄核を蒸発させ椎間板ヘルニアによる神経の圧迫を除去する術法です。

 

椎間板自体を切除せず、レーザーで溶かして出来た空洞にはみ出たヘルニアが戻るようにさせるため、ヘルニアの大きさによって、2~3回の手術が必要となる場合があります。

 

どんな椎間板ヘルニアにも使える方法ではないのですが、切開しないで出来るため患者さんの負担が少ないからと取り入れる病院が増えています。

 

入院期間も短く、日帰り手術で済む利点はあります。

 

健康保険は適用されず、全額自己負担となります。 執刀医によって異なり1か所約40万~70万円 2カ所となると+10万~20万円です。

 

手術を選ぶ前に知っておきたい事実

 

手術によって椎間板の髄核を除去すれば、椎間板ヘルニアの手術として成功です。ですが、手術をすると言うことは正常な筋肉を切ってしまうわけで、切開された筋肉に硬さが出て違う腰痛を引き起こす原因にもなります。
残念なのが、どの手術法をとっても「椎間板ヘルニアの手術をしたのに良くならなかった!」と言われる方は少なからぬ割合で存在します。

 

特に、痛みも痺れもない人の約76%に椎間板ヘルニアが存在しています。

 

そして、椎間板ヘルニアの手術後の再発率は5~10%程度だといわれていますが、90%以上再発するという報告もあります。

 

また、術後5年以内が最も再発率が高いようです。

 

そもそも、それらの人たちの痛みや痺れの原因は、本当に椎間板ヘルニアによるものだったのでしょうか?

 

ヘルニアにより、神経が圧迫をされると痛みが出るということを未だに信じ続けているのには矛盾を感じます。

 

なぜなら、神経は圧迫されても痛まないからです。

 

はぁ~?テレビでもお医者さんが「ヘルニアが原因です!」って言ってるよ

 

その理由は、ヘルニアが神経を圧迫すると麻痺がでます。

 

解剖学の本にも載っています。

 

恐ろしいことですが、MRIの画像診断で椎間板ヘルニアが発見されれば、痛みやしびれの犯人だと決めつけ、手術が行われる事が多いのです。

 

本来は必要のない椎間板へルニア手術が行われる事もめずらしいことではありません。

 

次回は、椎間板ヘルニアとよく似た症状を引き起こす病態を紹介したいと思います。

 

次を見る
№5・椎間板ヘルニアに似た症状の疾患

 

 

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椎間板ヘルニア・病院での治療について

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椎間板ヘルニアを本気で改善したい人は

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№3椎間板ヘルニア・病院(整形外科)での治療について【大阪市西区の整体院 中川治療】

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2017年05月22日

 今回は椎間板ヘルニアで病院(整形外科)へ行った時に行われる治療についてお伝えします。

1:痛みどめの薬(鎮痛剤)

 

 腰痛や痺れを訴えて病院で検査をして『腰部椎間板ヘルニア』と診断されると、まず最初に痛み止めの薬を処方される事が一般的なヘルニアへの処置となります。

 

痛み止めの薬は(強い順)

① ボルタレン ② ロキソニン ③ インドメタシン ④ イブプロフェン

⑤ ポンタール ⑥ アスピリン 

 

 痛み止めの薬が処方されないという事はまずありません。
 鎮痛薬は、あくまでも痛みを止めるものであって、基本的にこれを飲めば飛び出たヘルニアが引っ込むわけではありません。

 

 そして、残念ですが治りが良くなるとか、早くなるというものではありません。

 

 だから、飲んでもヘルニアの痛みがマシにもならないのに、早く痛みを止めたいが為に飲み続ければ良くなるというものではありません。
 ただし、絶対に飲まない方が良いというわけでもありません。

 

 例えば、どうしようもなく痛くて夜眠れない日々が続いているとか、日中も仕事に支障が出て常に痛みで精神的に辛いというようであれば、痛みどめの薬を飲むべきです。
 なぜなら、自律神経が乱れてしまって、痛みで寝られなかったり精神的な負荷が強かったりすると、特に自律神経の交感神経=体を活動的にする神経が興奮します。

 

 すると、筋肉が硬くなってしまい、椎間板ヘルニアが治るのを阻害してしまうからです。

 

 ただし、あくまでも根本的な改善には至らないため、常用的に服用しないのは言うまでもありません。

 

一番恐ろしいのは、痛みどめの薬で痛みを誤魔化しているうちに、ヘルニアは出たままなので症状が悪化していく事です

 

2:湿布

 

 病院で処方される医療用の湿布薬の場合、鎮痛剤が染み込んでいて、湿布を貼ることで皮膚から痛みどめの薬が吸収されて痛みの緩和が効果が期待できます。

 

 飲み薬と比較して効果が弱い反面、飲み薬に比べて胃腸や肝臓への負担は少ないため、そういう意味では飲み薬より安全性は高いと言えます。

 

 ただし、注意していただきたいのは年配の方で「体のあちこちが痛いから毎日、10枚は貼っている」という話をききます。

 

 いくら、湿布は胃腸や肝臓への負担がかかりにくいとはいえ、枚数が多すぎると皮膚から薬の成分が体内に吸収されていくので、副作用がまったくでないというわけではありません。

 

 言うまでもなく、椎間板ヘルニア自体を治す作用があるわけではなく一時的に痛みを緩和させるためのものなので、根本的に治すことはできません。

 

3:腰椎牽引

 

 椎間板ヘルニアの物理療法として比較的多く行われます。

 

なぜ、腰椎を引っ張るのかといいますと、腰を引っ張って腰椎と腰椎の「間」を広げることで、神経の圧迫をなくすことで痛みや痺れを取りましょうというのが腰椎牽引の原理です。

 

 だいたい、牽引は体重の約半分の負荷を目安として(体重が70㎏なら、負荷を30㎏~35㎏)で腰を上下に引っ張るわけです。

 

 10分程度の時間、引っ張ったり戻したりする程度であり、椎間板ヘルニアが修復されるような作用があるわけではありません。

 

 最近では、この腰椎牽引は「効果がない」という研究結果が相次いで出されているし、まだ、はっきりとした根拠がないというのが実情ですが、とりあえず腰痛や椎間板ヘルニアの患者さんが来た時には今まで通りの流れで腰椎牽引の指示が出されます。

何度やっても効果がない、または痛みが増してきたときは直ぐに中止をするという対応が必要です。

 

4:ブロック注射

 

 椎間板ヘルニアの腰痛で痛みが酷い時や痺れが強いと、「ブロック注射」という治療が行われることがあります。

 

ブロック注射というのは腰痛をもたらす原因となっている神経や、その周囲に行う局所麻酔のことです。

 

 麻酔なので、もちろん椎間板ヘルニアが引っ込んでなくなるわけではありませんが、痛みに関しては最も強力な鎮痛作用を持ちます。

 

 この注射をすることで、今の激痛が自然に軽減するまでの間の痛みを耐える目的の為なら有効な治療です。

 

 しかし、その反面、椎間板ヘルニアとなってしまった原因に対しての処置ではないため、ブロック注射で痛みを凌いでいるうちに椎間板の圧迫がなくなるわけではないので痛みは軽くなった感じはするけど、実際は麻酔が切れてしまうと更なる激痛に襲われる可能性があるので注意が必要です
 病院(整形外科)で椎間板ヘルニアの激痛や足のしびれを治す方法は今のところ手術しかありません。

 

 近年では椎間板ヘルニアの手術方法は複数の種類があり、種類によって費用や身体への負担、あと入院期間なども異なります。

 

 次回は椎間板ヘルニアの手術方法についてご紹介させていただきます。

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