中川治療室のブログ
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2017年06月1日
【症例報告】 頚椎椎間板ヘルニアによる首の痛みと右手の痺れ (東大阪市在住の49歳 女性)
東大阪在住の患者様:治療前の状態「座っているだけでもツラい首から右腕にかけての痛みと痺れ」
【来院】
整形外科にて「頚椎椎間板ヘルニア」(頚椎5番と6番)と診断され、ロキソニンと湿布の処方され、一か月間ほど一週間に1~2回のペースで首の牽引治療を受けていた。
それでも、痛みと痺れが改善することはなく「頚椎ヘルニア 大阪」で検索したところ、当院のホームページを見て来院されました。
【既往歴】
・慢性的な首こり・肩こりがあり、マッサージ店や整骨院で揉んでもらっていた。
【痛む場所】
首から右腕にかけての痛みと痺れ
【症状】
来院時の症状は、仕事がデスクワークで、座っての仕事中は常に右腕の痛みと重だるい感じと痺れがあり、仕事に集中できない状態。
特に体を前ががみにする・うなずく・トイレに座る・靴を履く・朝の起き始めなど痺れが強くなる。
整形外科で処方された鎮痛剤(ロキソニン)を飲むと少し痛みがましだと感じる程度で、薬が切れると同じ症状が出て改善はしない。
デスクワークなので座っている時間も長く、痛みと痺れに耐えながら仕事をしていていました。
【その他の症状】
首こり・肩こりは常に感じている。
【検査】
ここまでの痛みと痺れは初めての経験で、「頚部椎間板ヘルニア」と診断されたでとても不安感を持っておられる様子でした。
まず、仕事に集中できるようになりたい。座っているだけでツラい痛みと右腕の痺れから一日でも早く解放されたいという強い気持ちが感じられました。
検査をしてみると、右の胸鎖乳突筋と僧帽筋に圧痛と緊張あり・右の大胸筋鎖骨部に圧痛と緊張ありました。それ以外にも右肩関節と右股関節の可動域制限がありました。
・首を左右に回す動作、特に右に首を回すと痛みと痺れが悪化
・首、肩甲骨の内側に放散痛
・上腕前面~前腕の外側にかけてだるさあり
【治療と経過について】
初回の写真
右の肩が下がって、右の骨盤が上がっているのがわかると思います。
これは、背骨が曲がっているとか、骨盤が歪んでいるということではりません。
「歪み」=「骨が歪んでいる」のは間違いです。
骨が歪むことは決してありません。 それは骨折かまぎれもなく骨の病気です。
話を戻します。
この患者さんの場合は左の僧帽筋が緊張して、右の大胸筋と広背筋が緊張しています。
するとこのような歪んだ姿勢となります。
この歪みを整えるためには無理やり腰を捻ってボキボキしたり、腰を牽引したりするような力任せの治療では間違いなく整いません。
歪みを整えるためには力はまったく必要がありません。
身体にとって自然に歪みを治す刺激を入れるだけで変化をしていきます。
6回目の施術後に突然、自宅で座ってテレビを見ていると、最初と同じような症状。
首から右腕にかけての痛みと痺れがでて、「なぜ、ここまで回復していたのに・・・?」と不安がられていました。
そこで、諦めることなく治療を受けていただいた結果が・・・
8回目の写真
左右の肩の高さと左右の骨盤の高さが揃っているのがわかると思います。
ということは、左の僧帽筋の緊張・右の大胸筋と広背筋の緊張がなくなっている証拠です。
頭は約5~6㎏あります。 その頭を首と肩、背中、胸の筋肉で左右均等に支えている状態が正常です。
左右均等に頭を支える状態に体を整えることで、症状は改善します。
8回目で痺れは若干あるけど、首から右腕のかけての痛みは消失しました。
今まで仕事を集中して出来なかったが、「諦めること治療をしてきてよかったし。治るんだと安心しました。」とうれしい報告です。
10回目の整体治療後に、痺れも消失し今回、「喜びの声」をいただきました。
〇当院へ来られる前はどんな症状で悩んでいましたか?
右腕の痺れと痛み
普通に座っているだけでも痛かったので、食事をしてもおいしくないし、
仕事にも集中できませんでした。
〇それらの問題を解決するためにどのようなことをしてきましたか?
整形外科で1か月ほど首の牽引治療を受けていましたが、あまり改善されず、しびれだけでなく痛みも出来てきたので、知人に「整体に行ってみたら」と言われ、ネットで探しました。
こちらを選んだ理由は仕事帰りに通院しやすかったので単に治療時間が短いと言う点でした。
すみません。 でも正解でした。
〇当院へ来院されて現在の状況は最初とくらべ、どう変化しましたか?
週一のペースで約2か月治療を受け、このままで本当に治るのかなと思った時期もありましたが、今では痛みもなく、しびれも完全ではありませんが、気にならない程度にまで回復しました。
自分ではそんなに姿勢も悪い方ではないと思っていたので、ゆがんでいると言われた時はショックでしたが、今はちゃんと治しておかないとと思い、がんばって通院しました。
アドバイスも無理せず日常生活に取り入れることが出来ることだったので実行できました。
〇最後のあなたと同じ症状でお悩みの方へメッセージをお願いします。
今まで幸運にも大病やケガをしたことがなかったので、大袈裟ですが、普通に生活できることの有難味がわかりました。
これからは、せっかくここまで回復して頂いたので、のど元過ぎればなんとやらにならないように維持していきたいと思います。
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2017年05月30日
【症例報告】 腰部椎間板ヘルニア (56才の女性、守口市在住)
大阪府守口市の患者様:治療前の状態「10年前から続く腰痛、最近では身体を動かす度にズキンと腰に痛みと左足の痺れ。」
【来院】
3/17
整形外科にて腰部椎間板ヘルニアと診断され、ロキソニンと湿布の処方とリハビリを週に1回受けていた。
それでも、痛みと痺れが改善することはなく「ヘルニア 整体 大阪」で検索して当院のホームページを見て来院されました。
【既往歴】
・10代の時にスキー中に横から衝突され、その後から左の腰の痛みがあったが、その後は改善
・10年前から左の腰の痛みが酷くなり、良くなってはまた悪くなるのを繰り返している状態で、最近になって動くたびに左腰に痛みと左足の痺れが出るようになった。
【痛む場所】
左の腰と左足の痺れ
【症状】
来院時の症状は、体を前に倒す(前屈姿勢)と痛みが悪化
特にソファーから立ち上がる・靴下を履く・トイレに座る・朝の起き始めなどの動作で左の腰にズキンとする
痛みが走り、一度痛みが走ると一日中痛みが続き日常生活が困難な状況でした。
痛みが出るのが恐いため、何かの動作をする時はかなりゆっくりと身体を動かしていて、スムーズに出来ない事がかなり辛いようでした。
整形外科で処方された鎮痛剤(ロキソニン)を飲むと少し痛みがましだと感じる程度で、改善はしない。
仕事柄 立ち仕事で体を動かすことが多く、物を拾おうと手を伸ばすだけで腰に痛みが走る状態でした。
左足の痺れは常に感じて、足を地面に付くたびにビリビリとした痺れが足の小指側とふくらはぎの外側に出る。
【その他の症状】
左腕から左手にかけてのしびれとだるさ・片頭痛
【検査】
10年前から続く腰痛で、良くなっては悪くなるを何度も繰り返し、腰部椎間板ヘルニアと診断されたことに対し強い不安感を持っておられる様子でした。
まず、動くたびに腰に走るズキンとした痛みと足の痺れを何とかしてほしい、仕事も続けたい、そして左腕から手にかけての痺れとだるさ、偏頭痛からも解放されたいという強い気持ちが感じられました。
検査をしてみると、左の僧帽筋に筋肉の緊張あり・右の大胸筋と広背筋に筋肉の緊張あり・左の大臀筋と大腿筋膜張筋に緊張がありました。それ以外にも左肩関節と左股関節の可動域制限がありました。
理学検査として・・・
ケンプ徴候(kemp sign) 陽性
下肢拳上テスト(SLR) 陽性
FALR肢位 陽性
ボンネットテスト 陽性
徒手筋力検査(MMT) 下肢のMMTは左右ともnormalであった。
上記の理学検査により腰部椎間板ヘルニアと梨状筋症候群が疑われます。
【治療と経過について】
初回の写真
右の肩が下がって、右の骨盤が上がっているのがわかると思います。
この歪みこそが椎間板ヘルニアの根本原因なのです。
そして、歪みを作っているのは長年の日常生活の中で何気なくしている同じ動作の積み重ねがここまでの歪みとなります。
この歪みを整えるためには無理やり腰を捻ってボキボキしたり、腰を牽引したりするような力任せの治療では間違いなく整いません。
これまで行っている治療方法は無理に骨盤や背骨を整えようとする方法。
例えば、不細工なのを無理やり化粧で変える感じです((笑))
歪みを整えるためには力はまったく必要がありません。
身体にとって自然に歪みを治す刺激を入れるだけで変化をしていきます。
6回目の写真
左右の肩の高さと左右の骨盤の高さが揃っているのがわかると思います。
4回目で動くとズキンと走っていた左腰の痛みはほぼ改善され、重たい感じが残る程度までになりました。
今まで仕事を続けて行けるかどうか不安だったのが、「ここまで良くなると自信も持てるし治るんだと安心しました。」とうれしい報告です。
そして、左腕から左手にかけてのしびれとだるさは気にならないまで良くなって、頭痛に関しては、1週間に1回感じるまでになっている状態です。
これまで計10回の整体治療をしてきましたが、当院の予約時間に遅れそうになったので四ツ橋駅から走ってこられるまで回復され、今回 「喜びの声」をいただきました。
〇当院へ来られる前はどんな症状で悩んでいましたか?
10年ほど前から、疲れたり、重い物を持った翌日ぐらいから、腰の左側全体が痛く、座ると立ち上がるのにかなり時間がかかり大変でした。
いつもは一週間程で治まっていましたが、今迄にないズキンという痛みが出て、通わせて頂きました。
〇それらの問題を解決するためにどのようなことをしてきましたか?
腰に湿布を貼ったり、炎症をおさえ、腰に負担をかけない姿勢をして、ひざを使って立ったり、中腰での作業には特に気をつかい、教えていただいたストレッチをしていました。
〇当院へ来院されて現在の状況は最初とくらべ、どう変化しましたか?
姿勢も良くなり、長時間 立っていても 以前と比べると疲れにくくなりました。
何よりも腰の痛みがなくなりました。
〇最後のあなたと同じ症状でお悩みの方へメッセージをお願いします。
私は我慢をしてきた為に腰痛がひどくなり、施術を受けることになりましたが、もっと以前に通っていれば、何日も痛みを我慢することがなかったのではと思います。
悩んだり、痛みを我慢せず先生に相談して頂きたいです。
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2017年05月27日
腰部椎間板ヘルニアと同じ症状を引き起こす疾患をご紹介します。
今回は椎間板ヘルニアと同じ症状を引き起こす疾患をまとめてみますが、その前に腰部椎間板ヘルニアが引き起こす症状の特徴をお伝えします。
【椎間板ヘルニアの特徴的な症状】
腰椎椎間板ヘルニアは腰椎と腰椎の間の椎間板の中央にある髄核がその周囲に線維輪を突き破って飛び出したものを椎間板ヘルニアといいます。
どの部位の椎間板が飛び出たかによって、症状が異なります。
今の症状が出ている場所を注目して確認してください。
<腰椎の第1と第2の椎間板ヘルニア>
この部位のヘルニアは珍しく、発症すると腰の上部に痛みやしびれがでますが、下肢の痛みも強く、それも両方の足に疼痛が生じることが多くあります。
<腰椎の第2と第3の椎間板ヘルニア>
足のつけ根(鼡径部)に痛みがしびれが出ることが多いです。
<腰椎の第3と第4の椎間板ヘルニア>
太もも(大腿部)の前に痛みやしびれ、だるさが出ることが多いです。
<腰椎の第4と第5の椎間板ヘルニア>
腰痛・足のしびれの中で圧倒的に多いのがこの部分のヘルニアです。
背骨(脊椎)は下に行くほど重力がかかるので、負担が最も大きくなります。
その上、腰を曲げたり捻ったりするとこの部分に圧力が集中するため、体の構造上それに耐える構造をしています。
ですが、その耐える構造が破壊されるほどの負担が続くと、症状としてはお尻から太もも、膝裏やすねの外側、ふくらはぎや足首にかけての痛みとしびれが起こります。
<腰椎の第5と仙椎の第1の椎間板ヘルニア>
お尻の中心、太ももの裏、ふくらはぎ、かかとから足の裏、足の小指側に痛みとしびれが起こります。
つま先立ちが出来にくくなったりもします。
腰椎椎間板ヘルニアと一言でいっても、場所によって症状が変化しますし、何カ所か同時にヘルニアが起こる場合があります。
<ヘルニアが出ている場所に限らず、よく訴えられる症状>
・立っている方がましで、座ると痛みが悪化する。
・立ち始めは痛いが歩いていると比較的、痛みがましになる。
・靴下やズボンを履く動作。体を前かがみにすると痛みが悪化する。
・腰を反らすのは痛くない。
※これらの症状が出ている場合は、椎間板ヘルニアの可能性があります。
<坐骨神経痛とは?>
腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が何らかの原因によって圧迫・刺激されることであらわれる腰痛や、足の痛みや痺れなどの症状を坐骨神経痛と呼びます。
そして、坐骨神経痛を引き起こす疾患は、椎間板ヘルニアの他にも下記のようなものがあります。
1:脊柱管狭窄症
年齢が若い場合は、腰部椎間板ヘルニアが多いのですが、背骨(脊柱)の変形、及び靭帯の肥厚によるものなので、60代以降では割合が多くなります。
腰から足まで痛みや痺れが現れます。
その特徴は、歩くと痛みや痺れが悪化することで、座って体を前かがみにして休むとすぐに痛みが軽快して、また歩けるようになります。(間欠性跛行)
悪化すると立っているだけで痛みや痺れがでるようになります。
座っているとあまり痛みや痺れはでませんが、この疾患が進行するとつねに足に痺れを感じるようにもなります。
さらに症状が進行すると、膀胱直腸障害といって排尿排便のコントロールが難しくなってしまうことがあります。
2:腰椎すべり症
本来ならきちんと積み重ねられた状態になっている脊椎(脊柱)が下の骨に対して上の骨が前方にすべってズレてしまったような状態を前方すべり。そして、後方にすべってズレる後方すべりの人もいますが割合は少ないです。
腰椎の上の骨と下の骨がずれてしまった事により、脊柱管が狭くなってしまい、脊柱管狭窄症と同じような状態になり、間欠性跛行が出る事が多いのが特徴です。
また、安静時にはあまり症状が出ず、立ったり・長時間歩いたりすると腰痛や足の痺れが出てくるため、「脊柱管狭窄症」と診断されることもあります。
3:梨状筋症候群
梨状筋とはお尻の奥にある筋肉で、お尻を横切るようにつています。
この梨状筋が筋肉が硬くなり、坐骨神経を圧迫することで痛みや痺れを引き起こすことを「梨状筋症候群」と言います。
背骨の所ではなく、お尻の奥で神経に触れているというのが大きな特徴です。
筋肉なので、レントゲンやMRIには写りません。
レントゲンやMRIを撮っても問題がみられないと、医師から「骨には異常がないですね。これは坐骨神経痛ですね」なんて言われがちですが、この梨状筋症候群がその原因の少なからぬ割合を占めていると考えられます。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と一緒に起こりやすいのが特徴です。
また、MRIをとって椎間板ヘルニアと診断され手術をしたにも関わらず、治らなかったという人の場合、痛みの本当の原因はこの梨状筋症候群である可能性があります。
MRIを撮れば、成人の7割の椎間板にヘルニアはみられるといわれており、椎間板ヘルニア自体が痛みや痺れの原因であると安易に考えるべきではありません。
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№5.腰部椎間板ヘルニアの手術法について
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